MENU

画風について

もう絵を描き始めた頃が、遅咲きとはいえ、

30半ばになる頃からのスタートだったから、

画歴は22年くらいとなる。

画風は、けっこうな表現の振り幅が

あるとはいえ、中心となるベースというか、

こういう描き方の女性像が、初期から今日

までずうっと続いてる。画像の作品は、

初期の頃に描いた大作たち(自宅に飾ってる)。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

絵を描き始めた頃、どういう方向性で

いこうかと考えたとき、基本路線としては、

「空想画」「ファンタジックアート」で

いくとは決めてたのだけど、それでは

もちろんくくりが広すぎるので・・・・

そのなかでさらにどんな感じでいくか、

それを模索していた。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

当時、好きな音楽家で、今も大好きだが

坂本龍一さんがBTTBというアルバムだして、

それをよく聴いていた。

で、そのタイトル「BTTB」という言葉に

心惹かれてた。。原点回帰を意味する、

「Back To The Basic」の頭文字から

とられたものである。。

そして、そうだ、これだ!と思った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

絵は見てもらってわかる通り、過分に

ピカソ(人物部分)やクリムト(背景部分)

の影響が見受けられるわけだが、

自分にとって「絵」とは、どちらといえば

アカディミズムな世界より、自分が、

絵が好きになった原点、それは、

ピカソのようなキュビズムとか、デザイン性

も華やかなクリムトとか、そういう世界の絵

であり、自分の絵の原点に戻るということ

でもあり。。。そういう絵を標榜し、

手本ともしたいと思った。。

とはいえ、もちろん、たとえるなら、たんに

ピカソ2代目、クリムト2代目的なそんな

まんまな描き方でなく・・、

ピカソでいえば、バラバラになった目と鼻とか耳を

もとに整然と戻すみたいな(笑)、自分なりの

<再構築>でいくというか。。そこは

大事な要素だった。たんに原点回帰といっても、

懐古主義的に自分の好きな19世紀のアートスタイル

を踏襲するというわけではなく。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

再構築といえば、ファッションの世界もそれなりに

好きであるが、自分の青春期から、コムデギャリソン

とかヨウジヤマモトなどが大人気であった。。

いまも若い人からも支持されてるけど、それらの

ファッションも、たんに「斬新さ」を売りにしてる

のでなく、<再構築>がベースにあるといえる。

それぞれのデザイナーによる、ファッションの

<再構築>。それはたんに、奇を衒う、新しい

スタイルであればいいっていう考えでは、

ぜんぜんなかったりする。。知ればしるほどに。

いまとくに人気のメゾンマルジェラなんかも、

たとえば、ミリタリーウェアや古着をリメイクした

デザインのものなども多い。。もちろんそれは

たんにミリタリースタイルとかビンテージスタイルでは

なく、デザイナーによって、思い切り<再構築>

されている。ちなみに<再構築>って言葉、

本来は、哲学用語なんだけどね。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

で、なんやか、話しがどんどん発展してしまったが、

自分の好きな絵の原点はピカソとか印象派とかの時代

のものがベースにあるけど、自分のなかでそれらの絵を

原点回帰しながら再構築していくというのが・・

自分の空想画、ファンタジックアートのなかの

<主題>とした。。そう、この前の記事でも

書いたが、絵は、よく様式か主題か、どちらが優先か、

みたいなことが命題ともなる。

自分としては、<様式のなかの主題>といった考え

というか、そうした考えのもとで、このスタイルを

はじめたのであった。。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!